前理事長らの騒動で揺れた日本大学の次期理事長に、林真理子さんが内定したとの報道がありました。
人気作家でありながら単なる作家に留まらない林真理子さんについて、経歴や家族などをまとめました。
林真理子のプロフィール
林真理子(はやし まりこ)さんは、1954年4月1日に生まれました。
出身地は山梨県山梨市です。
山梨県立日川高校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業しました。
日本大学の理事長就任は、大揺れの母校のために一肌脱ぐということなのでしょう。
特技は日本舞踊で、藤間流の名取だそうです。
林真理子の経歴
林真理子さんは就職活動がうまくいかず、大学卒業後はアルバイトをして生計を立てていました。
当時注目されていたコピーライターという職業に憧れ、コピーライター養成講座を受講して腕を磨きます。
PR雑誌の編集スタッフとして働いていた1981年には、広告コピーでTCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞を受賞しました。
1982年に処女作となるエッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーになりました。
そして1986年に「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞し、作家としての地位を確立します。
その後は、1995年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞を受賞、1998年に「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞、2013年に「アスクレピオスの愛人」で第20回島清恋愛文学賞を受賞しています。
林真理子さんは超がつく売れっ子作家ですが、児童文学やエッセイ、テレビや映画などの原作、テレビ出演など多方面で精力的に活動しています。
2018年に紫綬褒章を受賞し、2020年には女性として初の日本文藝家協会理事長に就任しました。
林真理子の旦那は誰か
林真理子さんは36歳の時に見合い結婚をしています。
お相手は、当時建設会社の会社員だった4歳年上の東郷順さんです。
披露パーティーは赤坂プリンス旧館で会費制で行いました。
林真理子さんは既に人気作家でしたので、テレビなどで大きく報道されました。
東郷さんは一橋大学を卒業された秀才です。
リーマンショック後の2010年頃、60歳前後でに会社を退職しています。
林真理子の娘
林真理子さんは不妊治療を経て、44歳で娘さんを出産しています。
娘さんは青山学院大学を卒業後、一般企業に就職しました。
中学・高校時代は、林真理子さんが毎朝娘さんのお弁当を作っていました。
娘さんは文筆にはあまり興味が無いようで、林真理子さんが本を買い与えても読まなかったそうです。
林真理子と「半落ち」騒動
文筆業の原点がコピーライターだったことと関係するのかわかりませんが、林真理子さんは度々世の注目を集める発言をしてきました。
中でも印象に残るのは、直木賞の「半落ち」騒動です。
2003年の第128回直木賞は受賞作なしという結果でした。
選考委員であった林真理子さんは、記者会見で横山秀夫さんの候補作「半落ち」について「・・・欠陥があるのに誰もわからなかったのか、今のミステリー業界はちょっとよくないんじゃないかという発言が(選考中に)あった」と言及しました。
さらに選評では「落ちに欠陥がある・・・しかし、それほど問題にもならず、未だに本は売れ続けている。一般読者と実作者とは、こだわるポイントが違うのだろうか」とも述べています。
ミステリー界や読者の在り方にまで言及したこれらの発言が「直木賞の選考委員として行き過ぎた批判」と波紋を呼び、その後の騒動に発展していきました。
まとめ
林真理子さんの受賞歴をはじめとする経歴を見ると、凄いというしかありません。
しかし、それで守りに入らないのがまた凄い。
発言よりも書き物で炎上していることが多いので、口が滑ったというより狙って行ってる感すらあります。
ある意味とてもサービス精神が旺盛な人なのかもしれません。
以上、林真理子さんのプロフィールなどについてでした。