生活・社会

iPod販売終了を惜しむ。WALKMANとは違う用途で重宝したのに

2022年5月12日

Apple社は、iPod Touchの在庫限りの販売終了を発表しました。

初代が2001年に登場して以来約20年のiPodの歴史は、ついに幕を下ろすことになったのです。

ネットではこの発表に対して、当然の成り行きとして捉える声が多く見られました。

(ここでの「iPod」は、最後まで残った「iPod Touch」のことを指すものとします)

 

iPod販売終了は当然の成り行きなのか

iPodの進化は、数年前からほぼ止まっていました。

iPod Touchは第5世代機が登場した2012年以来、メジャーなリニューアルは行われていませんでした。

第5世代時点ですでに、現在の第7世代と同じ4インチ画面、解像度1,136×640ピクセルというスペックだったのです。

iPhone 5の頃の技術を10年間引っ張ってきたわけですから、Appleがこのシリーズへの情熱を失い、存在を持て余していたのは明らかです。

ですので、世の中でiPodの影はどんどん薄くなっており、今回の報道に「iPodってまだあったのか」という反応すら多く見られました。

 

iPodがWALKMANに負けたという見方

iPod Touchは、音質面や領域の拡張性(SDカード対応)に優るWALKMANに駆逐された、という論調を目にします。

音楽プレイヤーの名門WALKMANと、音楽プレイヤーとして比較されてしまったら勝ち目はありません。

だってiPod Touchは、音楽プレイヤーではないのですから。

本来は音楽プレイヤーではないのに、iPodという音楽プレイヤー一家に生まれたiPod Touchは、親ガチャに負けたということです。

 

iPod Touchは音楽プレイヤーではなかった

iPod Touchは、iPodという音楽プレイヤーのシリーズにラインナップされてしまったのが不幸でした。

でもiPod Touchの本質は「Wi-FiのiPhone」だったわけで、音楽プレイヤーという売り方をしてはいけなかったのです。

かといってWi-Fi端末というジャンルに身を置けば、iPadとバッティングしてしまうことは当然予想されます。

しかし、小型・軽量・安価というiPodの特徴を活かして用途を突き詰めて行けば、生き残る道はあったのではないかと思うのです。

現に、レストランのオーダーシステムの店員用端末にiPod Touchを使っている例は数多くあります。

例えばサイゼリアの店員さんが、注文内容をiPod Touchにエントリーしているのを目にしたことがあります。

 

WALKMANとは違う用途で重宝したiPod

我が家では、かつてiPod Touchが重宝しました。

子供が中学生だった頃、「iPhoneを買ってくれ」「買ってくれないと友達ができない」としつこくせがまれました。

しかし本体価格もさることながら毎月の電話料金が厳しかったので、妥協案としてiPod Touchを買い与えました。

中学校はスマホ持ち込み禁止でしたので、「Wi-FiのiPhone」と言って良いiPod Touchでほぼ用は足りたわけです。

当時は音楽プレイヤーとしてのニーズはなく、ただLINEがやりたいということでしたので、WALKMANと比較することはありませんでした。

年間約10万円の電話料金が節約できたのは助かりました(高校生になるとiPodでは満足できなくなり、iPhoneを買い与えてしまいましたが)。

 

まとめ

販売終了の報道を目にして、かつてiPodに家計を助けてもらったことを懐かしく感じました。

iPod TouchはiPodシリーズではなく別の売り方をしていればと残念に思います。

Appleさん、iPadより小型のWi-Fi端末を作ってはいかがですか(あまりニーズは無いのかな)?

以上、iPod販売終了に関する話題でした。

 

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